シモン・アンタイ@フォンダシオン・ルイ・ヴィトン(パリ)Simon Hantai a Fondation Louis Vuitton Paris
シモン・アンタイ@フォンダシオン・ルイ・ヴィトン。
すーごーいー!
色彩とフォルムにおける、なんて素敵な創造力。ネットなどで見ていた印象よりも、実物の迫力というか存在感が圧倒的。サイズもかなり大ぶりが多いのね。
代表作になっている、カンヴァスを折り紙みたいに折ったり絞りのようにつまんでから色を載せた上で広げて独特の空白や色の濃淡を表現したシリーズも素晴らしいし、マティスやポロックと共鳴する作品群もいい。それぞれとの見比べも楽しいね。
圧巻は、3mx4mを超える”薔薇色の文字”。遠目には抽象画だけど、近くによると、ごく細かい文字がカンヴァスにぎっしり記されている。聖書、教会暦、ヘーゲルやハイデッガーなどの哲学書を、1年間かけて毎朝写経のようにカンヴァスに写したそう。
”薔薇色の文字”をはじめ、全てが、遠景と近景でイメージが異なってとても楽しい。アンタイ&偶然が生み出す”空白”には、なんとなく和の美学も感じるし、色使いや色の取り合わせのニュアンスもすごく好み。色彩が与えてくれる幸福感にたっぷり浸る。]
アンタイの生涯を、作品メイキングや本人の言葉で紡いだドキュメンタリーも流れていて、これも秀逸。
あー、なんで10年前のボブールでの展覧会、見に行かなかったんだろう、、。もったいないことしたなぁ。
同時開催で、”色彩のフーガ”というグループ展も。これはこれでチャーミングではあるけれど、アンタイの色彩に対する美意識や表現力がいかに素晴らしいかを強調させてくれる、引き立て役みたいになってる気が、、。
すっかりシモン・アンタイのファンになって、またねフォンダシオン☺️
かわいいフォンダシオンバスを横目に、普通のバスでブーローニュの森を抜けてパリを走る。街には、レアルとリヴァプールのウェアを着込んだファンがあちこちに。恐ろしい恐ろしい、さっさと家に帰ろう💦
Journal de Yukino KANO, journaliste culinaire. パリ在住ライター加納雪乃が綴る、フランス食文化を中心にした、おいしい日々の記憶。1、2、3もあります。文章&写真の無断転載禁止。
by Yukino4
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